梔子(くちなし)。
この季節の花といえば、紫陽花。
紫陽花も好きだけど、どちらかといえば私は梔子の方が好き。
花は真っ白。
葉っぱが濃い緑色なので、白がめちゃくちゃ際立つ。
すごーく白くて、あまぁーい香りがする。
街角で見つける時、際立つような白い花なのに、なぜか香りから見つける。
沈丁花とか金木犀と似た感覚。
こないだ稽古場に向かう途中、甘い香りが鼻先をくすぐり、
「あ!梔子!どこ!?」と思ったら、ちょうど交差点のお家に満開の梔子。
思わず勝手に写真撮っちゃいました。
花言葉は、
「洗練、優雅」
「喜びを運ぶ」 だとか。
ちょっと素敵じゃな〜い!?
実が熟しても口を開けないので、くちなしっていう名前がついたとか。
花言葉は素敵やけど、なんか、花言葉とは裏腹なイメージがあるのよね。
くちなし=口なし
みたいなイメージがあるせいか、
なんか我慢強いような、けなげな感じが。
辛い状況や悲しいことがあっても何も言わずに頑張る!みたいな。
ま、これは私の勝手なイメージやねんけど。
それと、花の白さがめちゃキレイなだけに、花が終わる頃の茶色くなってゆく姿が
なんかみすぼらしくて淋しいような。
で、そんな醜い姿になると甘い香りも濃厚になっていくような気がするのよね。
なんか最後の力振り絞ってるみたいで。
そのけなげさも、なんかちょっとせつない。
紫陽花が終わる頃、きれいな青や紫がみすぼらしい色に変わっていくのと似てるな。
お、紫陽花と梔子の共通点や。
そうゆうとこがどっちも好きな理由なんかも。
なんか「生きてる」って感じするやん?
華々しい時もあれば醜い時もある。
格好いい時もあれば格好悪い時もある。
イイ時もあればあかん時もある。
人間と似てるな。